Q:構造設計、設備設計って?
建物の設計を大きく分けると意匠設計・構造設計・設備設計に分類されます。
大規模な設計事務所では全てをやっている所もありますが、一般的には各設計ごとに分業でやっています。
世間一般で設計事務所と呼ばれている会社は意匠(デザイン)設計の事務所がほとんどです。
それは意匠設計の事務所が建物をトータルにプロデュースしているからです。
私どもの事務所も意匠事務所です。
2F建くらいまでの木造住宅等を除いて構造計算・設計の必要な建物は
信頼のおける構造設計事務所にお願いしております。
また設備設計につきましても住宅のような小規模の建物の場合は必要ないのですが、
大規模なものになりますと配管や配線その経路や接続ルート等々専門的な知識が必要ですので、
こちらも信頼のおける設備設計事務所にお願いしております。
Q:木造は耐震大丈夫?
やはり同建物で鉄筋コンクリート造の建物と比べてしまうと耐震性では負けてしまいますが、
昭和56年の基準法改正や平成12年の改正により、木造住宅も昔に比べ基準が強化されています。
よく震度いくつまで耐えられるか?と聞かれ、なかなか一概には言えませが、一応現在の建築基準法では、
震度4〜5程度であれば建物にはほとんど被害がなく建物の使用ができ、
震度6弱〜7程度で建物の被害は多少ありますが、倒壊を防ぎ、
人命の安全性を確保ができるという基準になっています。
枠組み工法(2×4など)に比べて軸組み工法(在来)が弱いともよく言われますが、
軸組み工法でも弊社設計物件の多くは外壁下地に構造用合板を併用して面としての剛性も高めていますので、
枠組み工法の利点も取り入れています。
どちらの工法にしても重要なことは金物等による接合部の的確な施工ですので、きっちりした施工・監理が必要です。